海外で仕事をすること・中国人とタイ人を比べてみました【体験談】

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海外で働く
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こんにちは。
P-Yoshi(ぴーよし)です。

「海外で働くときに、現地の人とどうやってうまくやっていけばいいの??」
海外で働くとき、こんな不安がありますよね。


海外の転職活動のブログはこちら

ワタシは日系企業の駐在員として中国の上海で4年、タイで5年、働きました。
現地の人と、どうやってうまく付き合っていくかを自分なりに考えてやって
きたので、そんな経験談を書きます。

この記事はあくまでもワタシの実体験です。

中国人といってしまうと、あまりにも広くなるので、このブログで示す中国人は
上海人としてご参考にしてください。中国ではそれぞれの出身地によって、
中国人同士でも「彼は〇〇人だからね」みたいに日常的に中国人同士を区別してます。

仕事で違いを感じる上海人とタイ人

時間の管理
仕事に対する責任感
日本人(外国人)とうまく付き合うのはどっち?
自己啓発意識が高いのはどっち?
組織の中で、役職を意識して仕事をするのはどっち
コミュニケーションスキル(メールでのコミュニケーション含め)
エクセルのスキル
セクショナリズム(組織縦割りの意識⇒マウント・ボスざる)

このテーマについて、体験談を書きます。

時間の管理

時間の管理は、上海人のほうがしっかりとしていると思います。

一方で、タイ人はよく言われる“サバイサバイ(いいようになるさ!)”のDNAが
根底にありますので、すべてがおおらかです。
これの典型がタイ人との会議です。会議では時間を区切ってから会議を始めないと
永遠に続きますし、平気な感じで、誰も悪気もなく議論がまったく関係ない方向に
進みます。
驚くことに、ほうっておくと誰もそれを指摘しない・・となります。
時間管理を大事にする日本人としては、上海人のほうが、“時間管理”ではストレスは
少ないと思います。

<ワタシがタイで働いていた時に職場で作った会議のルール>

・会議時間は最大で1時間半。1時間半を過ぎたら強制的に会議を終了させる。
・会議開始時にその会議のリーダーを決めて、リーダーが進行役としての責任を持つ
・決めるべきことは必ず決め、誰が?いつまでに?何を?やるかも会議で決める

それでもダラダラとした議論になる場合は、「今日はもうやめよう」と強制的に終了させます

時間管理は上海人のほうが上手

仕事の責任感

仕事の責任感は、上海人もタイ人もあまり変わらないと思います。

もちろん、個人差はありますが、それはちょっと横に置いておいて、依頼したことへの
レスポンスや、対外的な交渉ごとも上海人とタイ人に大きな差はないと感じます。
日本人と比べても上海人やタイ人のほうが、よっぽどしっかりと責任のある仕事を
してくれることだってあります。

ワタシの経験としては、仕事をお願いするときには、必ず担当者、やること、期限、
を明確にするようにします。これさえちゃんとしておけば、レスポンスはしっかり
してくれます。
これをせずに「仕事に対する責任感が低い」と評価してしまうのは、こちら側に問題が
あると思います。

仕事への責任感は上海人もタイ人も変わらない。
日本人以上に責任感がある上海人やタイ人もいる。

日本人(外国人)とうまく付き合うのはどっち?

職場で日本人(外国人)とうまく付き合うのはタイ人だと思います。

タイでは長い歴史の中で、自分たちに足りないものは外から取り入れようという
国民性があります。タイの長い歴史の中で上手に外国人を受け入れてきていて、
そのDNAは今でも受け継がれています。タイ人は外国人に対して寛容的です。

こちらが壁を作らなければ、タイ人は外国人を気持ちよく受け入れてくれます。
タイ人は日本人からすると驚くほどのおせっかいですが、そんなタイ人に乗っかって
おけば、驚くほど、上手に付き合っていくことができます。

タイ人は、長い歴史の中で外国人への寛容性がとても高いです。

タイ人と接していると、日本人の人づきあいの下手さが良く分かります・・

自己啓発意識が高いのはどっち?

自己啓発意識が高いのは、上海人だと思います。

これは社会構造もあるのかもしれません。タイにいると「タイは階級社会だから」と、
よく聞きます。階級社会ゆえに、頑張っても・・・。というあきらめがタイ人には
あるのかもしれません。

上海人、タイ人ともにジョブホッピングは日常的ですが、どちらかというと、上海人のほうが、
ちゃんとキャリアアップにつながる、転職をしているように思えます。
どちらがイイとか、悪いとかではないですが、自己啓発意識が高い社員と働いているほうが、
ワタシたち日本人としては、仕事に対するアウトプットの質が高くなるので助かります。

上海人のほうが、自己啓発意識は高いと思います。

会社の中で縦の組織を意識して仕事をするのはどっち?

会社組織の中で、縦の組織を意識して仕事をするのはタイ人だと感じます。

タイの社会構造が根底にあると思います。
タイ人は、家庭でも、学校でも、社会に出ても“年上(目上)の人を敬う”という教育が
とても強くあります。上海人がそうではないというわけではなく、特にタイ人はその意識が
とても高いです。

会議でも、上司、先輩が言ったことを覆すような発言は基本的には出ません。
会社の中では『役職が上の人・年齢が上の人 > 自分』です。
逆に言えば、上司、先輩からの指示を待つという癖もあります。

タイ人の縦の組織の意識はとても強いです。

コミュニケーションスキル(メールでのコミュニケーション含め)

仕事のコミュニケーションスキルは、上海人のほうが高いと思います

タイ人は基本的におしゃべりが大好きですが、仕事の、会議や打ち合わせとなりますと、
話題があっちこっちに飛びまくるので、その収集だけでも大変です。
メールでも「それで何が言いたいの?」と感じることはたくさんあります。
一方、上海人はそのようなことはないと思います。議論も、比較的クリアで建設的に
できたというのがワタシの経験です。

職場でのコミュニケーション能力は上海人のほうが高いです。

エクセルのスキル

エクセルのスキルは、タイ人のほうが相対的に高いと思います。

もちろんエクセルスキルは個人差がありますが、出来上がってくるエクセルデータは、
タイ人が作るデータのほうが、正確なものが多かったという経験です。

エクセルスキルはタイ人のほうが高い

セクショナリズム(組織縦割りの意識)

セクショナリズム、ようするに会社における所属部署への帰属意識です。
言い換えれば他部署との融合か、対立か、ということです。

これは、もう、比べるまでもなく圧倒的にタイ人のほうがセクショナリズムの意識が
高いです。
日本人的には、会社では組織が、自然な感じで横同士の連携をとってくれれば、
組織が円滑に運営できると思いますが、タイではそう簡単にはいきません。

これは、実際にワタシがタイで働くうえで、ワースト3に入るぐらいとても厄介な問題です。

タイ人のセクショナリズムは強烈です。

上海人とタイ人の良いところ(日本人と比べて)

上海人やタイ人と一緒に働いたことがあるとか、上海、タイに住んだことがある
という人であれば同感されると思います。

上海人、タイ人ともに社会的ステータスよりも、まずは人間関係を大事にします。
また日本人以上にいい意味でのおせっかいです。一度人間関係ができて、仲良くなれば、
その後もすっと、仲良くしてくれます。

また日本人のように相手に対してに壁を作ってしまうことも、上海人はそれほどなく、
タイ人はありません。いつもオープンマインドなので、こちらが壁を作らなければ
いいだけです。

これは日本人が持っていないものです。

特にタイ人は、日本人からすれば最初は驚くぐらい、ぐいぐいとプライベートにも
入ってきます。

妻と、タイ人女性のお友達の会話でも「ダンナサンが勤めている会社はどこなの?
役職は?年収は?」みたいなことも平気です。これはこちらに聞いてくるだけでなく、
タイ人もあけっぴろげに自分のことを話してきます。

逆に、日本人が秘密主義すぎるのでしょうか・・こういったタイ人社会で生活して
いますとここまでオープンなほうが実は楽ちんだなと感じることもあります。

上海人もタイ人もとても人間関係を大切にする。
タイ人のおせっかいは驚くべきもの。でもこれに慣れれば心地よくなる。

中国人とタイ人に学ぶべきところ

ここで、はっきりと言い切れることは、すべてにおいて日本人が優れているわけではなく、
上海人、タイ人、またはその他の外国人のほうが優れていることは、数えきれないぐらいに
たくさんあるということです。

まずこれを自覚し、受け入れましょう。

ワタシが実体験として仕事の場面で感じた、上海人、タイ人を見習うべきところはここだ!
と思ったのはこれです。

上海人:
・新しいIT技術を違和感なく取り入れようとする
・人間関係を大事にする。困った人は徹底的に助ける。
・金勘定にはとても鋭い。(上海人っぽい!)

タイ人:
・新しいIT技術を違和感なく取り入れようとし、実際にITスキルは高い
・エクセルスキルは日本人より高いと思うことがある
・とにかく人にやさしい。いい意味でとてもおせっかい。日本のように壁を作らない

こういったことはとても感心していました。日本人も見習うべきだと思います。

中国人とタイ人と仕事をしていくうえでの自分なりの処世術

これに尽きると思います。

・コミュニケーションをしっかりととる
・相手にできて自分にできないこともあると自覚をして、相手をリスペクトする
・上海人には上海人の、タイ人にはタイ人の価値観、時間軸があるので、それはこちらから 
 理解をしましょう。
・困っているときには必ず助けてあげる。自分が困っていたら遠慮なく助けを求める。

最低限、これをしっかりと守っていれば、相手が日本人に壁を作ることはないです。
難しいことなどありません。

そもそも海外で働くことはワタシたちがアウェーなわけですから、現地の人たちをリスペクト
するのは当然ですよね。「郷に入れば郷に従え」をシンプルにやればいいだけです。

しかし!!そんな場合でも、「これだけは絶対に譲れない!」ということはあります。

その時は、
「会社のルールがこうなんだから」とか、
「会社、社長方針でこうするのだから」とか、
「会社をちゃんと運用していくためなんだから!」とか、
しっかりと説明をして、少々、力ワザで押し込むことも必要になりますが、その時はしっかりと
コミュニケーションをとりましょう。

以心伝心などないと思ったほうがイイです。
ちゃんと言葉にしてコミュニケーションしましょう!

中国で働くこと、タイで働くことをおすすめする理由

はっきり言います。

ワタシは日本人がもっと海外で働くことをおすすめします。

日本は島国で、単一民族国家(正しくはそうではないですが、ここではわかりやすく)
なので、海外に出ていくこと、海外で外国人とガチンコで付き合っていくことが、
他の外国人と比べても“ヘタクソ”です。まずこれの自覚も大事です。

<海外で働くことをおすすめする理由>

・自分の世界観が広がり、人生の選択肢に多様性が出る=人生が楽しくなる
・外国語を習得し、外国人の友達ができ、考え方に多様性が持てる
・一つずつトラブルを乗り越えていくことで、自分自身の人間力・耐力が高くなる。
・人にやさしくしてもらうことで、自分が他人にやさしくなれる
・日本の良さを再発見できる

書き出すときりがないですが、これはワタシの実体験です。

<ご参考ブログ>
海外転職ブログ
海外転職のリアルブログ

参考になりましたでしょうか?

これから海外で働くという方もいらっしゃると思いますし、不安な気持ちもたくさん
あると思います。大事なのは、相手をリスペクトして、コミュニケーションを多くとり、
相手を受け入れることだと思います。

海外で働くことは、とても楽しいです!!これは言い切れます!!

これからもお役にたてるブログをアップしていきたいと思います。

再見!
サワディーカップ!


おしまい

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